梅の選果機は、改造すると作業が楽になるんです、というお話。
皆さん、こんにちはー!
藤原農機の小林です。
さて、藤原農機スタッフブログも2巡目に突入しました~。
今回のネタを何にしようかと色々と考えて、梅の産地紀南地方ならではの梅収穫時の選果機等の改造のお話です。
昔から梅の選別作業は選果機の前に収穫コンテナを地面に置いて、各サイズごとに選別された梅の入った収穫コンテナをよっこらしょと持ち上げて漬け込みタンクに入れて塩漬けされてます。
わかりやすく書くとこんな感じの手順です。
①収穫してきた梅のコンテナをよっこらせと持ち上げてを選果台に流す
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②洗浄機を通って梅が選果機に流れる
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③選果機で選別された梅が、選果機の前の地面に設置した収穫コンテナにサイズごとに溜まっていく
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④選果された梅が収穫コンテナ一杯に溜まったらこれまたよっこらせと持ち上げて人力で梅漬けタンクに流す
ところが、ここ和歌山県紀南地方の農家さんでは、収穫時の漬け込み量は半端なく多いので、収穫コンテナを一回一回持ち上げて漬け込みしていると、相当な重労働になりますし、時間もかかかります。
そこで、最近はフォークリフトの普及もあり、選果機を改造して省力化される農家さんが増えています。
どんな改造かは順を追って紹介していきますね。
まずは収穫した梅を階段になったエレベーター状の昇降機という機械で送りあげていきます。
改造選果機で使用する昇降機は一般的な昇降機よりさらに高くまで梅を運べる大型タイプですね。
昇降機で持ち上げた梅は洗浄機から選果機を経て、各サイズごとに選別されます。
選別が終わった梅はこの大きな黄色の通称「鉄コン」と呼ばれるコンテナにこれまた、通称「シュート」と呼ばれるトユから流れでて入ります。
この鉄コンに梅を流すために、大型の昇降機を入れて、洗浄機と選果機に下駄を履かせて高くあげるんです。
「鉄コン」の容量は20kgの収穫コンテナが12杯程度入る容量になります。
選果された梅で一杯になった鉄コンはフォークリフトですくい上げて、塩漬け込みタンクへ、「レッゴ~!」
鉄コンは側面の一部が開閉する扉になっているので、フォークリフトで持ち上げたまま扉を開ければそのままタンクに梅が流れていきます。
この方式で漬け込み作業をすると、足腰の負担はもちろん軽減されますし、時間もすごっ~く短縮されるんですね!
いまお持ちの選果機・洗浄機等を利用して改造も可能ですし、お客様の倉庫にあったベストな提案ができます。
しかしながら・・・
選果機の改造は実際に現場に伺って、現在お使いの選果システムに合わせた架台や昇降機を採寸して、1台ずつ受注生産での部材製造になります。
ご依頼から納品までにはお時間を頂くことになりますので、ご検討されているお客様は、早い目に小林までご相談ください。
現地調査とお見積りまでは無料でやってますんで、いつでもお気軽に~。