稲刈り中、コンバインの故障を防ぐポイントはこれだ!
こんにちは!
メンテナンス・サービス担当の竹花です!
稲刈りシーズン到来!
早い地域ではもう刈り始めてますね!
けどこの雨と風よ。。。具合悪いですなぁ。
稲刈り前に天候が崩れると、
「お~い、田んぼの真ん中でコンバイン止まったぞー、すぐ来てくれー」
という電話をもらう事が増えます。
ひどいときにはコンバインから煙が出てきた!なんてこともあります。
原因で多いのはコンバインの中で脱穀した米が詰まってしまい、機械に負荷がかかって止まるパターンです。
煙が出てくるのは詰まった状態で無理に刈り取ってベルトがスリップして出ている場合が多いです。
コンバインに負荷が掛かって、止まったりベルトがスリップして煙が出たりする原因とは、
・稲が乾いていない(湿気が多い)
・雑草が多い
・稲が倒れている
大体このどれかです。
稲穂から籾(モミ)と藁を選別・分離する脱穀部分に湿った稲穂が入ると、きれいに籾を脱穀できず、2番螺旋に水気を含んだゴミが溜まって詰まります。
ちなみに、1番螺旋は脱穀した籾をタンクに送る役割で、
2番螺旋は脱穀後に選別しきれなかった籾と藁を再度選別室に戻る役割の部分です。
どちらもその名の通り、筒の中に螺旋状の鉄芯が入っていて、それを回転させて籾を移動する部品です。
ちょっとややこしい話をしましたが、とにかく稲が乾いていないと螺旋部分で詰まりますよ、という話。
最近はコンバインを入れる前にエンジンブロワーで稲穂の水滴を飛ばしてから刈り取りする方も増えてますね。
次は脱穀室への稲の入れ方の話。
刈り取った稲は搬送チェーンに乗って脱穀部に運ばれ、こぎ胴というこぎ歯のついた太鼓のような部品で脱穀するんですが、この時に稲が機械に対して直角に入っていくのが理想です。
写真の部分に刈った稲が乗って脱穀室に入って行くんですが、倒れた稲を刈ると斜めになって入って行きます。
斜めに稲が入ると、こぎ胴が藁を叩いて負荷が掛かったり、藁を送る長い搬送チェーンに藁の巻き込みが発生したり、藁を裁断する部分に巻き付いたりとうまく作業できなくなります。
とりあえず刈り始めにはここの部分にまっすぐ稲が入っているか、斜めに入っているか確認しながら刈ってみてください。
斜めに入っているようであれば、こぎ深さを調整します。
こぎ深さは、浅こぎ、深こぎを稲の長さによって調整するんですが、斜めに稲が入ってしまうときにもこの調整が効きます。
斜めに入って行ってしまっている場合はこぎ深さが深くなるように調整してみてください。
これで結構解決したりします。
こぎ深さの調整は簡単ですよ!
また、こぎ深さを深くして刈る場合には、刈り取り時のコンバインのスピードはいつもよりゆっくり遅く刈ってもらうと負荷がかからず故障しにくいです。
稲刈りシーズン到来とということで、コンバインの故障やトラブル防止についての話でした。
藤原農機では大型機械から小型機械までメーカー問わず修理対応しています。
気になる事があればお気軽に問い合わせください!
以上、竹花でした!